ATAMI

ATAMI

bice、charaなどをヴォーカリストとして迎えた、プロデューサー渡辺善太郎の個人ユニットがついにアルバムを発表。話題のシングルの英語ヴァージョンなどを含む全10曲を収録した。

たとえば、こんなベスト10を作成したとしよう。テーマは、知らず知らずのうちにその人の作った曲やプロデュース作品に接している率の高いアーティスト。予想だと、そのトップを争うことになるのは朝本浩文か渡辺善太郎(元・詩人の血、オー! ペネロープ)ではないかと思うのだが、atamiはその渡辺善太郎が新たに始動させた一人ユニットである。
女性アーティストの魅力を引き出すプロデュースを得意としているだけあって、全体的に目立つのは、CHARA、bice、チボ・マットの羽鳥美保といった女性アーティストを曲ごとに起用したなごみ系ポップ。表面的な派手さと無縁なぶん、何度も繰り返し観たくなる短編映画を集めたかのようなアルバムだ。個人的にはキリンジをフィーチャーした叙情的ナンバー「キス・キス」や、エル時代のマーデン・ヒルを彷佛とさせるダバダバ・ラウンジ・ナンバー「302115」で味わえる甘美なロマンティシズムにいつまでも浸っていたい。 (小暮秀夫) --- 2001年03月号

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