
Purity
キティレコードから日本コロムビアへの移籍後、初めてのアルバムであると同時に、2000年に再びキティMMEへ移籍したため、日本コロムビア在籍時の唯一のアルバムとなっている。井上鑑が全編曲・サウンドプロデュースをしており、井上の妻であるシンガーソングライターのやまがたすみこもコーラスで参加している。
来生は、アルバムタイトルには“精神的な恋愛への憧れ”が込められているとしながらも、自分自身は純真ではないと述べ、だからこそ純なものに惹かれると語っている。来生えつこは、ディレクターからの提案で全歌詞を女性の視点から描いているが、弟が歌う事を考慮して一人称に“私”や女言葉の“〜だわ”等は意図的に排したと述べている。一方、来生たかお自身は、「シルエット・ロマンス」や「セカンド・ラブ」等、以前から女性側の曲を歌って来た経緯もあり、特に違和感はないと語っている。なお、帯にもブックレットにもこのコンセプトについて書かれていないため、リスナーが気付かない可能性もあり、その点は残念であると述べている[4]。また、女心のみを描いて行くと、単純に明るい夏真っ盛りの歌になり難いという事が発見だったという。
アルバムタイトルは当初“PURE”で確定し掛けたが、前年の9月、同じ日本コロムビアから他のアーティストがCDをリリースしていた事が分かり、“PURE”の名詞形である現在のタイトルに決定した。