Melting Point

Melting Point


Jusqu'à Grand-Père专辑介绍:優雅さと激しさの共存、CMにも使用された「Gypsy Dance」を聴いた時の印象です。ジュスカ・グランペールによる、音楽に身を任せることができる確かなテクニックは素晴らしいです。躍動感あふれる音楽に圧倒されます。このスピード感はどうでしょう。

ジュスカ・グランペールは京都を中心に活躍しているギターの高井博章さんとヴァイオリンのひろせまことさんによるユニットです。共に白髪になるまで続けていきたいという気持ちからフランス語でジュスカ・グランペール(おじいさんになるまで)というバンド名になったそうで、技術に裏付けられた音楽は豊かな感性と発想力が詰まっており、万華鏡のようにキラキラと変化する美しさを聴き取ることができました。

クレモンティーヌのヴォーカルを擁した「ロマンスの祈り」は、一転して内面の思いを音に上手くのせて表現しているようです。懐かしさを音色に秘め、ケルティッシュ・サウンドも取り入れ、上質で芳醇なブーケを漂わせるワインのような奥深さが感じられました。
同じくクレモンティーヌのヴォーカルを用いたアントン・カラスの「第三の男」もいいですね。オリジナルのイギリス映画を観ている人はもうあまりいないとは思うのですが、セピア色の感傷も感じとれるアコースティックの良さが如実に現れています。小粋なサウンドはオシャレな響きをもっていました。

「三条大橋の下で」のたおやかな和風サウンドはこのデュオの特性とも言える静かな雰囲気を漂わせています。ギターのアルペジオにのせて、ヴァイオリンが優雅に古都の川面のイメージを展開する様は、まるで一服の絵のように受け取りました。和のメロディでありながら洋の香り付けがまた不思議な音楽空間を形作っています。大切にしてほしい音楽の方向性だと思っています。

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