GUMI ROCK

GUMI ROCK

愛なんて虚飾だ

濃緑色の紙の少女が孤独憾む様に言い放つ。

"Dead Stock District"、<残骸廃棄行政特区>
この街に棄てられた時に、少女は全てを失い、代わりに右腕の刻印を得た。
"Biocode:93"

「ねぇ、69。なんか一曲弾いてよ。」

錆びついた細い弦が、辛く切ないイントロを奏で始める。
心の乾きを叫ぶかのようなロックナンバー。

廃材の丘の上に腰をかけ、
少女は肩を震わせながらメロディーにのせた。

「愛されたかった・・・」

宵闇に、月はただ眩しく光を放っていた。
悲劇のヒロインにスポットライトを照らすかのように。

キープロットに基づいた、GUMIのロックチューンをコンパイルしたコンセプチュアルなアルバム。
GUMIのロック曲の有名曲をはじめとして、キープロットを軸に有名ボーカロイドクリエイターが、
"Biocode:93"を主人公にしたGUMI曲(2曲予定)、Biocode:69からインスパイアされた VYシリーズ使用楽曲(2曲予定)を書き下ろし収録。ジャケットは、SHIRANOが、キープロットをイラスト化。

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